環境共生・木と漆喰の家への想い

木と漆喰の家への想い

高棟建設工業ウェブサイトをご覧いただき誠に有難うございます。私、高橋正成と申します。

日本は、年間に何千棟も建ててしまう「ハウスメーカー」という大企業から、年間に数棟しか建てられない地場の工務店まで、様々な規模の会社が多種多用の工法や素材を使い、家づくりが行われている世界的にも稀な国です。
そのような建築業界の中で弊社は、初代高橋兵吉翁が、明治30年に静岡県西伊豆は松崎から横浜に進出して以来、親子四代に渡り、地元でコツコツと地に足をつけた「木の家」づくりを行っている工務店です。創業以来120年近くの永きに、家づくりから学んだことの集大成として私たちがご提案しておりますのが【木と漆喰の家】です。

私の自宅は当然の事、高棟の本社社屋も【木と漆喰の家】です。その家づくりのメインコンセプトは至ってシンプル。そこに住む人は当然の事、その家を造る職人さんに対しても《本当に安全で安心な家づくり》である事が【木と漆喰の家】のメインコンセプトです。「わが社の作る家は良い家ですよ!」とどこの建設会社も言うのですが、「一体何が良い家なのか『客観的証拠』が無ければいけない」と私は思います。

高棟建設工業が考える《良い家》とは、
1. 暮らしやすい空間であること
2. 耐震的に優れていること
3. 住まい手・つくり手双方の健康に悪影響を与えないこと
4. 自然環境にできるだけ負荷を与えないこと
5. 感謝される家づくりを行うこと
6. 建てた後もずっとオーナー様と工務店が仲良く付き合えること

ではないかと思っています。
具体的にお話ししますと、

《暮らしやすい空間であること》

間取りづくりはとても大切です。お施主様の想いを汲み取ったうえで、私どもの知識と経験に基づいたアドバイスを行い、何度も繰り返しお施主様とのキャッチボールをして最適な空間づくりを目指しています。そしてその間取りで、家族の笑顔が絶えず、理屈ではなく、身体の奥深くから「何かいいな~!」「落ち着けるな~!」と感じていただける家が《良い家》だと考えています。

《耐震的に優れていること》

高棟では耐震性能を高くするために《間取りづくりの段階》から《構造プラン》にこだわります。合板で貼り固めた《耐震等級3》の家づくりではなく、地震などの外部からの力に対しその建築物に生じる力の流れを十分考慮する事で、質の高い無垢の木材をバランスよく配置し、加えて施工方法にも工夫を凝らすことによって、数値的には《耐震等級2》ですが、無垢材だけで実際の地震に対してそれ以上の性能を持った高耐震性能の家づくりを可能にしています。

Q:耐震等級って?
A:住宅性能表示制度に基づく建物の構造の強さの目安で、地震に対する倒壊、崩壊のしにくさを表す。等級1~3の3段階で示し、等級1は、建築基準法に定められた最低基準と同等で、数百年に一度発生する地震(各地で異なり、東京は震度6強~7)でも倒壊しない強さ。

《住まい手・つくり手双方の健康に悪影響を与えないこと》

その答えの一つとして可能な限り《自然素材》の材料にこだわることです。実際に《F☆☆☆☆》(フォースター)建材は放散されるホルムアルデヒドの放散量レベルが低いものを指し、建築基準法の規制を受けずに使用できます。しかし放散量が少ないというだけで実際には相当量のホルムアルデヒドを発散するケースが多く、 一般的には安心な材料と言われていますが《F☆☆☆☆》は人体に悪い影響を及ぼす化学物質が含まれているという証拠の裏返しでもあります。弊社ではこのような材料を使わず、厳選した本物の自然素材を標準使用しています。
弊社で使用する材料は、私(高橋)が生産地に赴き、生産者と会い、生産工程を見学させて頂いた上で納得した素材のみを使用しています。 木構造材は紀州山長商店さんの《構造材》、壁の仕上材は大分県産の《漆喰》など本物の自然素材を使用しています。

《自然環境にできるだけ負荷を与えないこと》

基本は国産材を使う事です。
家づくりで使われる《杉材》や《桧材》は、戦後の拡大造林による《人工林》といわれる人の手の入った《森》から供給されます。それらの森で成長している《木材》は樹齢が60年余りとなり《伐期(木を切る時期)》を迎えています。
《木の家を建てる》ということは、相当量の木材資源を消費します。その木材を計画的に《伐採》し、《切ったら植える》事で木材は再生可能な資源となります。その循環は《地球温暖化防止》の要でもあるCO2削減に寄与している事にもなるのです。

《感謝される家づくりを行うこと》

家づくりは《素材や工法》などのハード面だけでなく、ソフト面である《人と人の繋がり》が重要です。家づくりの工程内でのヒューマンエラーを極力無くす事で《建築中にお客様に嫌な思いをさせない》ことを職人を含め社員一同日々徹底しています。
工事に入る前には、家づくりに携わる全ての人が同じベクトルで《お施主様の想いを共有した家づくり》を行うために《着工式》を必ず開いています。

《建てた後もずっとオーナー様と工務店が仲良く付き合えること》

そして一番大切な事が《家守り》です。家づくりはお引渡ししたら終わりではありません。毎年、夏と冬年に2回の《定期巡回》を行っています。
それを基にしてオーナー様との関係が続いていきます。そして時にはご一緒にBBQをしたり、夏休みの工作教室にご参加頂いたり、オーナー様の家づくり体験談をセミナーでお話し頂いたりしています。

このような想いでつくっている【木と漆喰の家】は、高棟建設に関わる全スタッフが自信を持ってお薦めする家づくりです。弊社がつくる建物は『本物の自然素材住宅』です。少々コストは高くなってしまうと思われがちですが、S友林業さんクラスのハウスメーカーさんに依頼されるのに近い建築費かと思います。

この高棟建設ウェブサイトをご覧頂き有難うございます。このご縁がお互い末永く続くことが私どもの願いです。
皆さまには次のステップとして、弊社の《現場見学会》《モデルハウス》に是非足をお運びいただきたいと思います。【木と漆喰の家】に暮らす子供たちが、その場の心地よさから裸足で元気に走り回るように、他の住宅の空間とは心地よさが全く違うということを《知って》《観て》《五感で感じて》いただければ、必ずや弊社の家づくりに共感を頂けるものと確信しております。