style01 「愉しい」が家の中心にある住まい

住まいがまるでアミューズメント空間。

設計のポイントは、造り過ぎない可変性のある空間づくり。シンプルな中にも、アミューズメント要素をたくさん盛り込むことが、長く飽きのこない住まいづくりにつながる。

「愉しい」が家の中心にある住まい

某アミューズメント企業にお勤めのご主人。職業柄という訳ではないのだろうが、日頃の生活の中でも愉しむことをとても大切にしているようだ。だから、愉しい暮らしができる住まいづくりがしたいと思っていた。

暮らしの中での愉しいことは無数にある。無数にあるから、フレキシブルに対応できる空間が必要になってくる。設計のポイントは、造りすぎない可変性のある空間づくり。シンプルな中にも、アミューズメント要素をたくさん盛り込むことが、長く飽きのこない住まいづくりにつながる。

住まいの中心に薪ストーブ

この家の特長は、何と言っても開放感あふれるリビングスペース。愉しい暮らしを過ごすための要素がたくさん詰まっている空間だ。その3大要素が、開放感を創り出す大きな吹き抜けと、四季の景観を眺められる大解放の窓、そして住まいの中心に置かれた薪ストーブ。大きな吹き抜けは、開放感を創り出すだけではなく、立体感をうまく活用した空間づくりが面白い。

天井の梁からタイで購入した「バティック」という長い布を垂らしてみると、吹き抜けの空間がより引きたつ。その吹き抜け空間の壁には、大きな窓が4つ。隣には公園があり、多くの 緑が目に飛び込んでくる。花が咲いたり、新緑や紅葉など、自然を満喫できるパノラマスクリーンみたいなもの。

そして、その窓の前には住まいの主役でもある薪ストーブ。掘りごたつ風に設置された薪ストーブの前に座ると時間が経つのを忘れてしまう。薪の火を見ていると人は何故か落ち着いた気分になる。

暮らしにあわせた収納

家づくりの中で収納をしっかり計算して設計することは必須条件。だからこそ、住まい手のライフスタイルを良く理解しなくてはならない。限られた空間の中に収めること、日頃の生活に無理が出ないこと、そして常に整理整頓ができること。
いろんな要素を解決しながら 収納設計をする。

広さ2畳にも満たないご主人の趣味部屋は、壁一面を本棚に。適当な狭さも居心地の要素の一つ。キッチンスペースなどは、まさに収納が命。かさ張る鍋や食器なども、機能性と美しさを考えながら造っていく。物は多くても雑然としない空間づくりが奥様のこだわり。