いよいよ完成に近づき、御施主様も喜んでくれていました。
ところで下の写真は、壁と天井部分を写した写真なのですが、
壁(杉の板)と天井(珪藻土)の間に、細い木が付いているのが分かるでしょうか。
通称「見切り材」とか「まわりりぶち」とか言いますが、ちゃんと理由があって付けています。
杉に限らず、無垢の木は伸縮を繰り返す習性(呼吸をするなんて言います)があるのですが、その大きさが大きくなればなるほど伸縮が大きくなります。
つまり、この細い木がないと、壁の杉材が幅広いため、伸縮が起きた時に天井との間に大きな隙間が生じてしまうのです。
(それでも若干隙間が生じちゃいますけど。。)
よく、見た目をシンプルに見せようと、こういう見切り材を省く会社がありますが、そういう場合は大概、無垢の木ではなく伸縮のない集成材を使っています。
それはそれでお客様が納得していれば良い訳ですが。
村野